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どこへ行っても空いている
この夏、友人が佐渡に遊びに来たので島内を案内しました。
8月の中旬に来たのでハイシーズンど真ん中だったのですが、友人がボソッと一言。
「佐渡ってどこへ行っても空いているね。」
佐渡の有名な観光地は大体案内しましたが、どこも並ばずスイスイと。
道も特に渋滞することもありませんでした。
とは言え、全てがガラガラというわけではありません。人気のお店は予約なしでは入れませんし、イベントも大混雑でした。
こちらの写真は8月に行われた佐和田の獅子ケ城祭り。
佐渡にこんなに人いたんだ!って思うくらいの人、人、人!
夏に限らず、年中通してお祭りごとやイベントなどはとっても混雑する傾向にあります。
(物販のあるイベントなどは早めに行かないとすぐに売り切れなんてことも!)
夕飯に行った回転すし屋さんも1時間半待ちでした。
佐渡の飲食店は席数が限られているので、人気のお店、絶対に行きたいお店は事前の予約が必須です。
また、釣りをやる方は佐渡の釣りスポットはどこも空いているからパラダイスだと聞いたことがあります。
初めて行く釣り場だと先に来て釣りしている方に「ここでは何が釣れますか?」と聞いて情報収集をするそうですが、佐渡は誰もいなくて話しかける釣り人もいないので何も情報をゲットできないと聞いたことがあります。
こちらの写真は今年(2022年)の真夏、ハイシーズンの莚場海水浴場です。
・・・誰もいません。
確かに、莚場海水浴場は島内の他の海水浴場に比べたらマイナーですが、さすがに誰もいないとは思いませんでした。
(普段はもっと海水浴客がいて、この日がたまたま誰もいなかったのかもしれませんが。)
莚場海水浴場はトイレも水シャワーも屋根付きベンチもあるし、透明度抜群で、砂浜も岩場もあって泳ぐにもスノーケルするにもSUPするにも秘密にしたいくらいとっても最高な場所なのです。
近頃、世界遺産関連で佐渡を知る機会も増えたり、佐渡のYouTuberの活躍で「佐渡」というキーワードを耳にすることもあると思いますが、それでもまだまだ全国の他の地域の離島に比べるとマイナーな島なんだと実感します。
熊・鹿・猿・猪がいない
都会で暮らしている方だとあまりピンと来ないかもしれませんが、田舎で熊・鹿・猿・猪がいない生活ってかなり貴重だと思うんです。
害獣によって農作物を荒らされる心配がないですし、山登りや山菜採り、キノコ狩りも安心して楽しめます。
また、害獣による交通事故の心配もありません。
鹿や猪とぶつかって多額の修理費用がかかったり、最悪廃車なんてことも聞いたことあるので、その心配の必要が無いのは暮らしの中で大きなポイントだと思います。
離島ならどこも大型の害獣はいないんじゃない?と思われる方もいらっしゃると思います。
SUIスタッフもそう思ってましたが、どうやら違うようです。
気になったので佐渡に次いで大きい島、3島を調べてみました。
奄美大島:猪、鹿
対馬:猪、鹿
淡路島:猪、鹿、猿
3島それぞれ猪、鹿、猿がいるんですね。
どこの島も全くいないと思っていたので驚きです。
実は大昔、佐渡にも熊・猪・鹿がいたらしいんです。
「決定版 佐渡 ふるさと大百科」に佐渡の動物についてこう記述があります。
縄文や弥生時代の遺跡からクマ、イノシシ、シカ、などの骨が出土しているが、現在は小獣類に限られ、島内の哺乳動物相は極めて貧弱である。(決定版 佐渡 ふるさと大百科 p56)
とあります。
その時代にそれらの骨が出土したということで、おそらく佐渡にも生息していたのだと思います。
なぜ彼らが姿を消したのかはわかりませんが、時代と共に大型の動物が住みにくい環境に変化していったのかもしれません。
星空がきれい
「佐渡は星空がきれいなんです。」
こう言うと、「ああ、田舎だからね。街灯がないんでしょ?」って良く返されます。
確かに佐渡の夜は真っ暗で何もないから星空がきれいに見えるのかもしれません。
しかし、田舎で当たり前のことであっても都会で生活していると昼夜問わず明るいのが当たり前で、星の輝きや「今日は月が明るいね~」と、月の明るさ暗さに気が付くことも少ないでしょう。
陽が落ちるとしっかり暗くなって、闇を感じる。街灯が無いと夜ってほんと真っ暗なんだって実感できます。
その暗さがあるから星もきれいに見えるし、暗いので外に出歩くこともなく、必然と、自然のリズムと共に生活することになります。
2020年の夏、天体観測へ行った記事も併せてご覧ください。
温泉がいっぱいある
新潟の温泉と聞くとどこをイメージしますか?
越後湯沢、月岡、瀬波、いろいろあると思いますが、実は佐渡にも温泉があります。
島だし、そんなに温泉ないんじゃない?
侮るなかれ、佐渡にはいわゆる”温泉街”はありませんが、島内各地で温泉が掘られているので気軽に利用できるんです。
日帰り温泉だけじゃなく、旅館やホテルでも日帰り利用が出来る施設もあるので、平日でもさくっと浸りにいけます。
島内の温泉施設に関してはこちらをご覧ください。
佐渡市公式観光情報サイト さど観光ナビ で紹介されている通り、割と多くのお宿や日帰り施設で温泉が楽しめます。
こちらに載っていない、畑野温泉松泉閣、仙道温泉湯林荘、金井温泉金北の里などもありますよ。
これから寒い時期に入りますので、島内の温泉巡りなんて楽しそうですね♨
最後に、佐渡暮らしって思っていたほどそんなに不便じゃない
本日はあまり知られていない佐渡のいいところをご紹介しました。(できれば秘密にしたい🤫)
もうひとつ、在住者からも移住者からもよく聞くことですが、「佐渡って島だけど、想像していたほど不便じゃない」。
移住してこられる方の多くが本土からいらっしゃいます。そのほとんどが島暮らし未経験。
国内外、旅行で多くの島へ訪れたことはあっても実際に暮らした経験のある方は少ないと思います。
未経験だからこそその生活に未知な部分も多く、テレビやSNSなどで「島暮らし」を知り、さぞかし不便な暮らしがあるんだろうなと想像するかもしれませんが、いい意味で裏切ってくれると思います。
本土へ行くにもフェリーとジェットフォイルの二つの種類の船がありますし、食材も大抵のものはそろいます。
宅配便などの送料も離島料金がかからないことも多く、ネット通販も最短翌日届くこともあります。
選択肢は少ないけど、カラオケや漫喫など娯楽施設もあるんです。
佐渡の暮らしがあまりに不便が無さ過ぎて島で暮らしていることを忘れがちになります。
仕事や旅行で島を出る時にはっと気づくのです。
そういえば私、島で暮らしていたんだな、と。
暮らしてみて初めて気が付くところ、改めて気が付くところ、いろいろあると思いますが、そのことに対して「いいな。心地よいな。」と感じられる感性を移住生活が長くなっていっても持ち続けていきたいですね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。