佐渡での暮らしが始まって一つ頭を悩ませていることがあります、それは湿気。
もちろん佐渡だからというよりは日本で暮らしていれば全国どこでも湿気の悩みは尽きないと思います。
髪の毛のセットが決まらない、洗濯物が乾かない、本がシワシワになる。その中でも一番厄介なことそれは、カビ。
生活する住居環境によっても変わりますが、特に古民家で床下が土場の場合、雨が続く梅雨時期などは特に床下から湿気が上がってきます。古民家は風通しがいい(隙間風がすごい)とは言え、それでは対処しきれないほどです。
梅雨から夏にかけて気温が高い時期はカビとの戦いになります。
佐渡に来て学んだカビ対策をお伝えします。
目次
カビが生える条件
カビが生える条件として「栄養・水分・温度・酸素」があり、この4つの要素揃うとカビが生えます。
逆にこの要素が一つでもかけたらカビは生えません。
カビの栄養となるものは食品、人の垢、石鹸カス、などの有機物です。
特に温度と気温に関しては
・温度がが20℃~35℃くらい
・湿度が70〜80%くらい
になるとカビが生えやすい環境になります。
佐渡市月別平均気温・湿度
佐渡市の年間平均最高気温を新潟市と東京で比べてみました。
佐渡市は新潟市、東京と比べ全体的に気温は1〜2度ほど低めですが、8月は30度近くなります。6〜10月にかけてカビが好む気温であることがわかります。
佐渡市の平均湿度を新潟市・東京と比べてみました。
佐渡市は新潟市や東京と比べて春から夏の時期にかけて湿度が高いことがわかります。
これらは外で観測された数値なので、室内だとより気温や湿度が高いことが想像できます。
湿気カビ対策
カビを発生させないためには対策をするしかありません。
上記で紹介した「栄養・水分・温度・酸素」の一つでも防ぐことができたらカビの発生を抑えることができます。
革製品のカビ対策
ガビが生えやすい革製品はジップロックなど密閉できる袋に湿気対策用のシリカゲルを入れ保管しましょう。
革靴などは湿気がたまりやすい玄関や、土間に直接置いてはいけません。
なぜ革製品にカビが生えやすいのかというと、革製は動物性の素材でそれ自体がカビの栄養となること、また、靴や鞄は人の脂が付着しやすいことが挙げられます。
昨年(2020年)佐渡に来て、初っ端からお気に入りの靴がカビにやられました。靴の皮部分が全面カビが生えた状態になったのです。
自分ではどうすることもできないと思い、近所の靴屋さんへ行き助けを求め、おかげで綺麗になりました。
この時靴屋さんから教えてもらったのが上記の方法です。
昨年学んだこの方法で、今年は無事に靴にカビを生やすことなく快適に使用できています。
お部屋のカビ対策
除湿機を使う、窓を開け換気をし風通しをよくする、エアコンの送風・扇風機・サーキュレーターを使い室内に風の流れを作ります。
壁紙などにカビが生えてしまった場合は薄めた塩素系漂白剤で拭き上げると綺麗になります。
素材によっては漂白してしまったり、劣化する原因になるので一度目立たない場所で試してから行ってください。
押し入れやクローゼットのカビ対策
押し入れや、クローゼットや、衣類BOX、下駄箱など狭い空間であれば水とりぞうさんなどの除湿剤を置くことも有効です。
除湿剤に入っている塩化カルシウムが水を吸収し液体化します。冬の気温が下がる日に道路に撒かれる融雪剤と同じ薬剤ですね。
布団などをしまう場合は、スノコを敷くなど、クローゼット内にも風が通る隙間を作ります。
ずっと段ボールに入れっぱなしの革製品(衣類・バッグ・ベルトなど)、自然素材のカゴバッグなどもカビの絶好の餌食となります。
除菌してから収納する、たまに外に出し風通しをする、上記で紹介した密閉できる袋に乾燥剤とともに入れるなど対策をして収納することをお勧めします。
浴室のカビ対策
浴室は家の中で一番カビの生えやすい場所、高温多湿で石鹸カスや垢などの栄養分も溜まりやすいです。
入浴後は浴室内を水シャワーすることで室温を下げる効果があり、
また、水切りワイパーで壁や鏡、浴槽の水気を取り除き、できれば雑巾で拭きあげるなど徹底的に水気をなくす。
その上で換気扇を回し、浴室内の空気の流れを作ると尚効果的です。
カビが生えてしまったら漂白剤などのカビ取り剤を吹きかけ処理します。
最後に
春が終わり夏が来るのがとっても楽しみですが、それと同時に湿気とカビの悩みも付きまといますが、しっかりと対策したら快適に過ごせます。
湿気を好む人はあまりいませんが、一つだけ利点があります。
新潟の人は肌が綺麗と言われる理由の一つとして、湿気があるからだとか。確かに、佐渡の人は肌が綺麗な人が多い気がする!
肌のためには有益に作用するんですね♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!