プロフィール
・氏名 大久保怜(おおくぼ れい)
・出身地 栃木県宇都宮市
・年齢 24歳
・学校名 東京学芸大学大学院
はじめまして!
地域おこし協力隊のインターン生として佐渡に来ました、大久保 怜です。
私は栃木県宇都宮市出身で、現在は東京学芸大学大学院の修士1年です。主に日本の文化やまちづくりについて研究しています。
目次
佐渡市の地域おこし協力隊インターンに志望した理由
最初に佐渡に来たきっかけは、2024年9月のフィールドワークでした。
私の所属する東京学芸大学と、新穂潟上にある「たまりば・子ども未来舎りぜむ」がコラボして、一緒に「りぜむ祭り」という夏祭りを運営しよう!という出来事がありました。私はこの祭りを行うために佐渡を初めて訪れました。
実は、自ら佐渡へ行きたいと思って来たわけではなかったのです。 しかし、祭りの準備をしながら日々過ごしていくうちに、佐渡にどんどん惹かれていきました。
美味しい食材に、満点の星空、青々とした田んぼ…
そして何よりも、私たちをあたたかく歓迎してくださる地域のみなさま。全部で1週間の濃ゆいフィールドワークでしたが、全然物足りなかったです。
もっと佐渡にいたかった。もっと潟上を知りたかった。
大学のみんなが帰った後もひとり残って延泊をしました。
その時に「潟上で地域おこし協力隊を募集しているよ」と教えていただき、この度本採用の前に、協力隊のインターンに参加させていただくことになりました。
インターンのスケジュールとそれぞれの感想

トキが暮らす里山」の観察小屋からの景色
私は2月17日~3月2日までの2週間、新穂潟上で活動させていただきました。ちょうど寒波が直撃していたので、毎日景色が白一色だったのがとても新鮮でした。私の地元の宇都宮は雪がほとんど降らないのです。夏とは異なる佐渡の新たな一面を見ることができて嬉しかったです。
潟上集落での活動
潟上集落では、地域の方に案内していただく活動が多かったです。
例えば、空き家をめぐりながらそれぞれの現状と今後について教えていただきました。そのうち佐渡に帰って住むと言われているお家も、放置されているうちにどんどん朽ちていってしまいます。今後地域として何ができるのか考える良いきっかけとなりました。
また、加茂湖沿いにある牡蠣小屋で牡蠣むきを体験させていただきました。牡蠣漁師さんはとても簡単そうに牡蠣を開けるのですが、実際にやってみるとかなり固く、身を傷つけないように貝柱を着るのが難しかったです。
それでも殻からつやつやの牡蠣が現れると、とてもかわいらしくて楽しい経験でした。来年以降は戦力になれるようにお手伝いできたらいいなと思います。
SUIでの活動
佐渡UIターンインフォメーションセンターさんでも活動させていただきました。2月22日に両津で行われたモルック交流会に参加しました。
ほとんどの方が初めましてだったのですが、モルックを通して会話が弾みました。スポーツと言えどただ投げるだけなので、年齢や性別があまり関係なく楽しむことができました。
当時私は腰を痛めていたのでうまくできるか不安だったのですが、問題なく楽しめました。とはいえ、コントロールや、ポイントの計算などで戦略を練るような奥の深いスポーツで、白熱した試合になりました。
また佐渡でモルックをやりたいです!
その後「佐渡部!ラジオ」の収録にお邪魔しました。
インターン中の話や佐渡の魅力などについて、とても楽しくお話させていただきました。4月1日に第1回放送が開始されたので、皆様よろしければ聞いていただけると嬉しいです。
思い出深いエピソード
特に思い出深いのは、3月2日に行われた「第8回潟上未来会議」に参加したことです。これは年に1度、地域のみんなで集まって、これからの地域のことを子どもも大人も交えて話し合う会です。
堅苦しいような話し合いではなくて、今回は合間に「もぐもぐタイム」があり、これも地域の人や高校生がパンやケーキを焼いて持ち寄ってくれました。
私もコーヒーを淹れて参加しました。20杯以上も淹れたのは初めてで、腕が上がった気がします(笑)

写真にはないけれど、チーズケーキとガトーショコラもありました
今回の未来会議では3つのテーマに分かれて話し合いました。
一つ目は、集落内の困りごとをどのようにしたら自分たちで助け合って解決できるか。二つ目は、「たまりば・子ども未来舎りぜむ」のこれからについて。三つ目は、地域の拠点づくりについてです。
私は一つ目のグループにお邪魔しました。
高齢者世帯の暮らし支援や空き家、若い人の移住促進などあらゆる問題が挙がりました。そう簡単に解決できるものではないですが、それでも、明日からできそうなアイデアがちらほらと浮かんできました。

グループごとに話し合ったことを発表している様子
これから地域おこし協力隊として着任したらやってみたいこともあり、私個人にとっても大きな収穫となりました。何よりも、このようにみんなで話し合える場があることが素敵だなと思いました。
ひとりでは解決できないけれど、みんなで話し合うことで情報共有もできるし、新しいアイデアも生まれます。課題はあれど、光も見た。そんな時間でした。
今後について
2週間、本当に実りの多い時間を過ごさせていただきました。
潟上集落の方々にご挨拶できたことも嬉しかったですし、この地域の良いところも、抱えている課題も、俯瞰して見つめることができたように思います。インターンに来る前よりももっと潟上を、佐渡を好きになりました。
実はこのインターン期間中に、地域おこし協力隊の面接があり、正式に2025年4月から潟上集落に着任することが決まりました!
大変ありがたい思いでいっぱいです。
2週間みなさまにとてもお世話になったので、4月からの活動を通して感謝を少しずつ地域に、佐渡に返していけたらいいなと思っています。
今後もよろしくお願いします!