佐渡で知らない人はいないであろう、ナガモ。
佐渡ではわかめや昆布、モズクと同じくらい有名な海藻です。
スーパーにの鮮魚コーナーにたくさんの海藻が並ぶと、もうすぐ冬も終わりだな。と感じます。
旬は2~3月。たくさんおすそ分けをいただいたので早速調理してみました!
目次
佐渡産ナガモの調理方法
ドーンと発泡スチロールごとたくさんのナガモをいただきました。
この量の生の海藻を目にすることはなかなか無いのでびっくりしましたが、早速処理に取り掛かります。
①よく洗う
砂やごみが付いていることがあるので、ざるにあけて流水で何回か水を替えよく洗います。
たまに小さいエビのようなものもが付いている場合があります。彼らにとって海藻はお家のようなもの。
甲殻類アレルギーの人は注意が必要ですが、そうでなければそこまで神経質になる必要はありません。
②茎を取り除く
茎は硬くて食べられないので取り除きます。
荒波の中でもまれる彼らはかなりしっかりとくっついていますが、先端から根本へ向かってしごくようにして取ると、スムーズに取ることができますよ。
③ゆでる
沸かしたお湯に30秒ほどくぐらせます。
茶色だったのが、一瞬にして鮮やかな緑色に変わります。茹でると部屋中に海藻の香りが漂って海辺に来た気分に浸れます。リトルマーメードの世界です。
④よく冷やしカットする
茹でたら流水にさらしてよく冷やし、しっかり水を切って、好きな大きさにカットします。
⑤冷凍もできる!
発泡スチロールごと大量にいただいても、特にダイエット中でない限り一度に食べきれません。
安心してください、ナガモ、冷凍できます。
しっかり水分を切って、使いやすいサイズに小分けにラップして、冷凍庫へ。
いただきます
ナガモのおすすめ美味しいいただき方は断然、汁物。
今回はすまし汁にして頂きました。
お汁にするときは細かくカットして、粘りを出して入れると食べやすいです。
磯の香りと共にナガモ独特の粘り気とシャキシャキした食感が食欲をそそります。
他にもナガモしゃぶしゃぶ、ナガモの天ぷら、イカナガモ丼、ナガモの炒め物、ナガモご飯、ナガモの酢の物、ナガモサラダなどなど様々な料理に変身できます。
ナガモとは
標準和名は「アカモク」といいます。ひじきと同じ仲間で、地方によって様々な呼び名がありますが、佐渡では「ナガモ」と呼ばれています。
佐渡では古くから食されてきました。
ナガモの粘り気の成分はアルギン酸という食物繊維です。ナガモの約40%を占めています。
カロリーは19kcal/100g。わかめと同じくらい低カロリー食材です。
食物繊維も豊富で、低カロリー。大変そそられる食材ですね。
ナガモと一緒にギンバソウもいただきました。
佐渡のナガモと佐渡のギンバソウの見分け方は、海藻の浮きの形で判断できます。
ナガモの浮きは長いですが、ギンバソウのものは丸く、卵型です。
この「浮き」は海面を漂ったり、海の中でも直立に立つ役割をしています。
一瞬見ただけでは同じ姿かたちをしていますが、よく観察するとその違いが分かると思います。
また、ナガモは茹でると粘り気が出ますが、ギンバソウは粘り気がありません。
この二つを難なく見分けられたらあなたも今日から佐渡マスター!おめでとうございます。
冷凍や乾燥されたナガモのありますが、生のナガモに勝るものはありません。ねばねばシャキシャキ触感を味わえるのは2~3月のみです。時期がずれると硬くてそれは食べれるものではないそうです。
佐渡のお料理屋さんへ行くとお通しや、お味噌汁の具に入って出てくることも多いです。
佐渡にはナガモが練り込まれたうどん屋さんがあったり、佐渡汽船でもナガモそばがいただけますよ。
スーパーなどで見かけたらぜひ試してみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。