都会からの移住者にとってハードルが高めなキーワードの一つ「自治会(町内会)」。
都市部でアパートやマンション暮らしをしていた人の多くは自治会に加入する事なく、管理費や共益費を支払いゴミ捨て場の利用や共用部の修繕が行われていたと思います。
佐渡に住むことになり初めて自治会というものに加入する方へ、自治会とはどんなものなのかざっくりとお話したいと思います。
目次
佐渡市自治会について
一軒家を購入または賃貸で住んでいらっしゃる方の多くは自治会に加入しています。
お祭りや清掃活動などで地域の方との交流が生まれますし、移住し周りに親戚がいない中、有事の際近所に頼れる人がいることは田舎生活ではとても重要になってきます。
また、佐渡ではまだ紙媒体で得られる情報が多くあり、回覧板などは貴重な情報源となっています。
一つ驚いたのが回覧板にその地区の小学校・中学校のお便りも入ってることです。身近に子どもとのつながりがなくても、佐渡の学生たちがどんな活動をしているかを知ることができます。
自治会に加入していない方もいる
国中のアパートにお住まいだと自治会に加入していない方もいらっしゃいます。
回覧板や市の広報誌などが配られることはなく、お祭りなどの参加も無いようです。
もちろん全てのアパート暮らしの人が自治会に加入しないということではないので、契約時に大家さんやその地区の自治会長に確認が必要です。
佐渡市の広報誌「市報さど」に関しては佐渡市ホームページでもご覧いただけます。
→佐渡市ホームページ 市報さど
また、市役所や行政サービスセンターでも配布しています。
ごみ捨て場について
ゴミを収集するのは市の管轄ですが、ゴミ捨て場については各自治会の管理になります。
自治会の衛生担当になった方がゴミ捨て場の管理をします。月1回当番が回ってくるところもあれば、年単位で回ってくるところもあるようです。
自治会に所属していないアパートのゴミ捨て場に関しては管理会社が管理しているところもあるようです。
自治会の活動内容
自治会の名称は「○○地区、○○集落」など各地区で様々な呼び名で存在しますが、それぞれの活動目的は同じです。
行政からの連絡事項を周知させる目的として回覧板・市の広報誌の配布、お祭りを開催する、ゴミ捨て場の管理、社会福祉活動として赤い羽・緑の羽募金などがその活動にあたります。
と言っても佐渡島内で統一された運営方法があるわけではなく、各自治会によって活動内容は様々です。
他にも海岸沿いの地域では海岸清掃があったり、その自治会に加入している人のみ採取権のある岩のり摘みができたり、道普請みちぶしん(草刈り・道の整備・水路清掃)、など島内様々な活動が行われています。
また、子供会がある地域では夏にキャンプをしたり、流しそうめんのイベントを行うところもあるようです。
自治会費について
入会金や自治会費も島内の各自治会で違いがあり一概には言えませんが、住む人数・年齢・車の所有数などを基に算出されます。
支払い方法も月単位・年単位、支払い時期も年末・年始・年度末・年度始め、様々です。
役員について
自治会に加入するにあたりちょっと面倒だなと思う役員について。
自治会の運営には区長・集落長・会計係・衛生班長など様々な役員がいることにより成り立っています。
役員の決め方についても島内で統一されたルールがあるわけではなく、総会の時に話し合いで決めたり、くじ引きだったり、順番で回ってきたり、他の活動で役員になっているときなどは憂慮されることもあるようです。
SUIスタッフの場合
上記のようにざっくりと佐渡の自治会についてお話しましたが、SUIスタッフ自身の事例をお話します。
昨年佐渡へ引っ越してきて、最初に住んだシェアハウスでは大家さんに自治会に加入する必要はないと言われ、入りませんでした。
その後別の地域に引っ越し、そこでは自治会に加入しました。
現在住む地域は「◯◯区」という括りがあり、その中に「◯◯集落」があり、その中に「班」があります。
回覧板などはその「班」の中で回します。
自治会費は「区費」と「集落費」どちらも支払うことになっています。入会金はありませんでした。
引っ越してすぐに年末の総会があり、そこで集落の皆様の前で挨拶させていただく機会がありました。
自分が何者か知っていただけたし、逆にご近所にどんな方が住んでいるか知ることができ安心しました。
その総会で役員決めもありましたが、「引っ越してきて間もないし地域のこと何も知らないだろうから」とご配慮いただき、役に就くことはなかったです。
本来であればお祭り行事などに参加することにより、親睦を深めることができると思いますが、COVID-19の影響で全ての行事が中止になり、地域の方と関わるきっかけがないのは少し残念です。
しかし、近所の人たちからは大変よくしていただいて、美味しいお裾分けをたくさんいただいたり、近所を歩いていてすれ違う人と普通に挨拶ができること、などつながりが希薄な地域では経験できない体験ができています。
自治会に加入しゴミ捨て場がいつも綺麗に使えること、近くにある公園の草が整備されて綺麗に使えること、これらは誰かがやっていることとしてなんとなく捉えていましたが、自治会の組織があることにより成り立っていることがわかりました。
今回はざっくりと佐渡の自治会についてのお話をしましたが、上記で紹介したことはほんの一例で全島全てに当てはまるわけではありません。一例としてご紹介させていただきました。
佐渡へ移住を検討する方へのヒントになれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。