【汽船止め】ぶっちゃけ佐渡に引越し 大型家具どうやって送る?

「合わせ技」で賢く家具を運ぶ

こんにちは!SUIのスタッフの棚村です。

3月のこの時期は異動や転勤の時期で慌ただしく、島外に出てしまう友人もチラホラ。お別れの季節はいつまで経っても慣れないものですが、反対に佐渡にお引越しされてくる出会いの季節でもあります🌸 新天地での新しい仕事や出会いに心ときめかせ…

SUI交流会の新しい出会いにスタッフもわくわく!

るのはまだ早い!!!!!!

新しい生活の前に完了させなくてはいけないのはそう、『引っ越し』です。ミニマリストの方はさておき、暮らしていくとだんだん増えていくモノたち。佐渡には電気屋もホームセンターもあるので物は減らしてくるに越したことはないですが、お気に入りの家具・家電は手放し難いですよね。

佐渡移住者の引越し体験談を紹介!

実際に佐渡へ移住してきた方々に引越し体験談を聞いたこちらの記事でも、引越し業者を利用したり、車に積んでそのままフェリーで…という方も多数いらっしゃいました。

かく言う私も4年前の新潟市からの引っ越しは車にできる限り積んでフェリーで車ごと移動した組なのですが、嵩張る冬服や棚いっぱいの本の一部が運びきれず、どうしたものかと悩んでいました。

そこで教えてもらった奥の手が『佐渡汽船止め』です!

正式名称は「貨物輸送」で、システムとしては新潟港・両津港・直江津港・小木港に自分の手でモノを持ち込み、受取人(自分自身でも可)が指定の貨物取扱所まで取りに行くというもの。これを聞いた私はさっそく新潟市の家族にお願いし、梱包した荷物を新潟港に預け、初の佐渡汽船止めを利用しました。

宅急便よりも安価で、そこまで急がない荷物のやり取りを希望する人ならぴったりのサービス! 家族とも、「佐渡のいちじくが食べたいから送ってほしい」「黒埼茶豆たくさんいただいたからおすそわけ~」など、ここぞとばかりに物々交換風を楽しんでいます。

新潟県内に家族や知人がいる人向けのサービスなら、関東や関西から移住する自分には関係ないか…

そう思った方、ちょっと待った!!!

佐渡部!ラジオ第147回 でゲストの逢坂 弥さんがつぶやいた佐渡暮らしのリアルなお悩み…それは、気に入った家具があっても配送が離島対象外で運ぶことが出来ないことでした。

SUI交流会でもたびたび出るこのお悩み。

…ですが!もう皆さんは例の「佐渡汽船止め」のサービスを知りましたよね? ラジオ内でも3:00~あたりでチラっとお話したのですが、ここで合わせ技、「レンタカー(もしくは購入した家具店で借りられる軽トラ等)」+「佐渡汽船止め」を使ってみましょう!

💬 どこで発送できるの?

💬 突然持って行っていいの?
💬 対応している時間は?
💬 どんなものでも送れるの?
💬 料金はいくらかかるの?

燃料油価格変動調整金が3カ月ごとに見直しが行われていることを含め、最新情報は必ず佐渡汽船の公式HPからご確認していただきたいことを念頭に、この記事では上記の疑問等にお答えしながら、生活をすこし豊かにする佐渡ライフハックを適切に使うための方法を簡単に解説💡  引越し前だけではなく、引越し後にもぜひ読んでいただければと思います。

 

【新潟港】突然持って行っていいの?対応している時間は?

どこで発送できるの?

小木-直江津航路が休止する冬季をのぞき、新潟港・両津港・直江津港・小木港の4つの港で荷物の発送/引き取りが可能です。今回は通年で利用可能な新潟-両津航路で、【新潟港で発送の手続きをし、両津港で荷物を引き取る】場合を想定!

貨物の受付場所は、通常カーフェリーや車のりばへ向かう通路とは反対にあり、この黄色い看板が目印です。

新潟港の階段下(バスのりば前)

専用の駐車場もあるので、小包程度であればここに駐車しても◎  大型荷物の場合は受付の目の前まで車を乗り入れることも可能ですが、道中フォークリフトで作業されている作業員さんもいらっしゃるので安全運転で進入してください。

順路通りに行けば必ず看板が目に入るので初めてでもわかりやすい!

突然持って行っていいの?

新潟港の貨物受付はこちら!
到着すると、重量を計測するために受付スタッフの方が出てきてくださいます。小包程度であれば予約無しで持って行っても問題ありませんが、大型の家具のようにコンテナ内の容量を取るものであれば事前の連絡を推奨します。

3月~4月の引っ越しシーズンであればなおさら! コンテナに十分な空きがないこともあるので、大きさや重さとともに、発送したいモノについて事前に相談しましょう。

新潟港の貨物受付スペース

対応している時間は?

新潟・両津・直江津・小木の港ごとに貨物の受付/引き取り時間は異なるので要注意。記事掲載時点では、どの港も8:00~16:30の間であればOKです。引き取りの関係で到着する便を指定したい場合は、該当する船の便の出航時刻30分前までに受付を完了させてください。

※土・日曜日および祝日の受付時間は8:30~15:00(記事掲載時点)

新潟-両津航路と小木-直江津航路の大きな違いは、新潟-両津航路はジェットフォイルでの輸送が可能なこと!

①貨物1個につき、3辺(縦・横・高さ)の和が100㎝以内(但し、1辺が70cmまで)②貨物1個の重量が5kg以内と、送ることが出来る貨物の重さやサイズに制限はありますが、ひとつ1,100円程度で発送することができます。

 

【両津港】どんなものでも送れるの?

どんなものでも送れるの?

貨物として受付できないもの
● 大きさまたは重量が取扱範囲を超えるもの
● 荷造り不備なもの、破損しやすいもの、臭気を発するもの、不潔なもの、その他乗船客に迷惑を及ぼすおそれのあるもの
● 刀剣、銃器および危険物、その他乗船者、他の物品または船舶に危害を及ぼすおそれのあるもの
● 貴重品および1kgあたり2万円を超える高価品
● 遺体および遺骨
● その他運送に不適当と認められるもの
佐渡汽船「貨物輸送について」から引用

佐渡汽船公式HPによると、貨物として受付できないものは上記のものになるそうです。佐渡汽船止めにクール便はありません。ナマモノや食材の発送を希望する際は、季節や食材で判断して宅配便のクール便を使うなど、適切に利用しましょう。

さて、そんなこんなで新潟港から無事、両津港に荷物が到着。受け取り場所は両津港から南線方向に車を走らせて2分のこの建物。Googleマップであれば「佐渡汽船(株)両津貨物支店」で検索してください。

入口は黄色い二本の柱が目印のこちら。
両津港から荷物を発送したい場合でもここが車両入口になります。

4t以上の大型車はおんでこドーム側を背にして右側に別の入口がありますが、分からない場合はスタッフの方に確認しましょう。一時停止して、右側に窓口があります。

左側(青字)が到着窓口で、右側(赤字)が発送窓口。
私の苗字は珍しいので「汽船止めで荷物受け取りのタナムラです」でいつもいけちゃってますが、佐渡に名字の多い本間さん、金子さんあたりは大変そう…。フルネームで伝えるが吉ですね◎

コンテナに落書きはしちゃいけません。

 

気になるそのお値段は!

料金はいくらかかるの?

さて、総集編です。
前段で例に挙げた、「レンタカー(もしくは購入した家具店で借りられる軽トラ等)」+「佐渡汽船止め」を、佐渡部ラジオ内で話した『もし新潟市のニトリで「ベッドフレーム」を購入して両津港に発送したら』に応用して、料金を算出してみます。

今回発送するベッドフレームはこちら。幅98×奥行200×高さ85㎝で、重さは約77㎏。収納スペースがいっぱいあって、いい感じですね。(※ニトリのPR案件ではありません。)

ここで要注意!!このサイズは組み立て【後】のものです!

佐渡汽船止めであっても、コンテナに入らないサイズのものは発送できません。購入時にはきちんと梱包されている際のサイズを確認してください。このベッドフレームの幅100×奥行43×高さ10㎝だそうなので大丈夫ですね。

最後に、貨物等級一覧表貨物運賃表から運賃を計算します。

不組合家具類ではないと思うのですが、”未” 組合家具ではあるのでもしかしたら10割増の可能性は拭えませんが、今回は「1等20割増 組合家具類」として算出してみます。梱包の段ボールなどの重さも含め約80kgと考えると、今回の運賃は3,886円!

2025年3月現在の料金表です

ニトリでは『玄関先迄納品・お客様組立品』として、沖縄島を除き中継料を「全国離島 有料(実費)」としていて、日本の離島で唯一ニトリが出店している石垣島でも輸送コストとして「離島手数料」を購入額の10%加算していることから、結論、購入するモノによっては支出を抑えて発送できる!!(笑)

厳密に言えば新潟市を訪れる新潟⇔両津間の船代も含めなければいけないのかもしれませんが、「離島だから配送対象外です!」で気に入った家具を購入できないよりは、気分転換に新潟市内で家具探しするのはいかがでしょうか。ちなみに佐渡汽船運輸では+600円程度で自宅までの島内配送することも可能です。

 

引っ越しなら『コンテナ貸切』もおすすめ

ひとつの荷物に3000円もかかってしまうのは割高すぎる!!やっぱり引越し業者かな…。

そう思った方、ちょっと待った!!!(2回目)

このコンテナ、まるっとひとつ貸切ができるんです!

港まで運び入れるのはこちらもご自身になりますが、2tまたは5tの容量のコンテナにたっぷり積めるのは魅力的! 過去、利用したことある数名にお話を聞いたところ、細かい条件が時期によって変わっている?ようなので、やっぱり最新情報は佐渡汽船または佐渡汽船運輸さんに確認ですね。

2025年3月時点 両津港止めの料金

 

実は、この春に知人がこのコンテナ貸切を利用して佐渡へ引っ越しをする予定です。

【新潟市で家族がトラックを借りる⇒関東の家でセルフで積み荷作業⇒佐渡汽船 両津港まで運び入れ、両津港止め⇒島内でトラックを手配して新居へ】

…移住者さんでも意外と聞いたことのあるこの方法。
実際、どれくらい労力がかかり、平均20~50万円かかる費用がどのくらい抑えられるのか? 後日レポート記事を出したいと思います…!

本日もお読みいただきありがとうございました🚢

 

コンテナ輸送について深く知ることができるさどトリコさんの記事は必読!