3月まで佐渡UIターンサポートセンターにて勤務していたスタッフCです。
この春より1年間お世話になったSUIを離れ新たな道へ進みます。佐渡に来て5年目。ようやく『新規就農』という形で、仕事として農業を営む基盤が整ってきました。
そこで!今までの5年を振り返りながら、どうやって就農の基盤を整えたのか、これから佐渡で農業に携わってみたい方の参考になればと思いブログでご紹介したいと思います。
新規就農への道① 佐渡の土に触れてみる
佐渡に暮らしはじめて1年目。まず私たちはとにかく佐渡の土に触れてみることから始めました。土に触れて作物を育てていく中で、どんな時期に、どれくらいのスピードで育っていくのか、気温の変化や雨の振り方など、佐渡の気候や風土の特徴を知ることからのスタートです。
ぼんやり農業をやってみたいと考えている方には、市民農園の制度を活用して、できるところから始めてみることをオススメします🙌募集や申込の情報は市報にて紹介されています。年額1,000円〜という利用料も始めやすいですね^^
新規就農への道② 佐渡で学ぶ研修先を見つける
佐渡に暮らしはじめて2年目。「佐渡で農業をしたいなら、佐渡の農業先駆者に学ぶべし」家裏の野菜栽培と同時進行で、夫は本格的に農業に取り組むための研修を始めました。私たちは佐渡で果樹栽培を目的としていたので、市役所の農業政策課や佐渡農業普及指導センターなどに相談をして、学びたい内容と研修先をすり合わせていきました。
研修については、佐渡市でまとめているこの冊子に詳しいことや研修者の体験レポートが分かりやすくまとまっています。(コチラからPDF版をご覧いただけます)
新規就農への道③ 自分にあった支援制度を活用する
当時、新規就農のサポートとして大きく二つの制度がありました。夫は2年間の『準備型(主に研修)』を経て、現在5年間の『経営開始型』を活用しています。年間の給付金150万円は、農業者になるまでの日々の生活や、苗や肥料や器具等の農業に関わる費用負担としてとても大事な支えとなりました。厳しい話、就農を夢にいざスタート!しても、自立して食べていくだけの稼ぎが得られるのは、まだまだ先のこと。基盤が整うまでどうやって生活していくか、しっかりと考えていくことが大事だと痛感しました。
新規就農までの道④ 自分らしい農業スタイルを
佐渡に暮らしはじめて5年目。研修や支援制度を活用したことにより、佐渡に来た当時では想像できないくらいたくさんの学びと繋がりを得ることができました。詳しいことをあまり紹介しないのには理由があります。「何を育てるのか?」「どんな育て方をしたいのか?」「どこで、どれくらいの規模で、誰とどんな農業をしたいのか?」というように、必ずしも私たちの経験がそのまま役に立つということはないと思うからです。まずは、自分らしい農業スタイルをしっかりと考え、それを実現するための手段を模索する中で、ご紹介したようなステップや制度をぜひ検討してみてください。
私たちの農業スタイルは、佐渡産の醸造葡萄の栽培、そしてワイン醸造を目指し、それを飲んでもらう機会を提供すること。現在、葡萄の栽培まで5年かけてようやく辿り着きました。ワイン醸造まではまだ少し時間がかかりそうですが、それを飲んでもらう機会の提供を先に、今年から葡萄農家のワイン民宿をはじめる予定です。これから佐渡で自分らしい農業スタイルを創る仲間が増えることを願ってます。
writing by @BAYBEEFARM.SADO