佐渡のスーパーの和菓子コーナー。
お祭りの時期になると必ず見かける和菓子があります。
それぞれの和菓子の名前は、見た目そのまま、ピンク色のものが寒天、小豆色のものを羊羹と言います。
ピンク寒天と羊かん、淡雪羹のセットだったり、単体でも売っています。
Iターン者にとっては見慣れない和菓子。
見た目のインパクトから、実際購入される方は少ないのではないでしょうか?
春を迎え、佐渡のお祭りシーズンがやってきました。
これは良い機会と思い、全員Iターン者であるSUIスタッフで頂いてみました!
ピンク色の寒天を実食!
いくま
気になる和菓子をみんなで食べてみようと思います!
くまの
でさき
たなむら
いくま
くまの
いくま
なんとなく琥珀糖に似ているかも?!外側のカリカリが無いバージョンって感じがします。
緑茶の苦みや渋みとよく合いますね。
私は日本人だ!と感じられる味わいです。
たなむら
でさき
イチゴ味やリンゴ味といったピンク色に連想する風味はなく、砂糖味!って感じです。
あと、寒天を固めただけで甘くないものだと思ってたから、見た目と味のギャップに驚いたかも!
くまの
いくま
なんて表現したらいいですかね?
コリコリとも違う、、ブリンブリン??
でさき
ところてんみたいに寒天の味がするものだと思ってました。
フルーツポンチに入れてみるとか!
たなむら
いくま
少しアレンジを加えるともっと食べやすくなる気がします。
でさき
現代でいうカロリーメイト的なお菓子ですね。
いくま
最後に
この色付き寒天、佐渡に来てからずっと気にはなっていたけど、いつも手に取るチャンスを逃していました。
一年中、いつでも販売している商品ではなく、お祭りがある「ハレの日」に食べられる和菓子で、4月になると島内のスーパーでよく見かけます。
鬼太鼓が門付けに来たときのお振舞いの一品として用意する家庭も多く、鬼さんをもてなし、お土産に持たせるのだそう。
こちらの商品をスーパーで購入するときに、たまたま同じく手に取った方がいらっしゃいました。
少し勇気を出して「どういう時に食べるのか」と伺ってみたところ、
「お祭りの時に食べるお菓子だけど、それ以外でも普通に食べますよ。私、この寒天が好きでよく食べるの。」
とおっしゃっていました。
それほど島民の方には身近な和菓子なのですね。
これを見れば佐渡の郷土料理がまるわかり!でおなじみの「さどごはん」にも何かヒントはないかと、ページをめくってみたら、色寒天のページはありませんでしたが、羊羹のレシピは載っていました。
こちらにも佐渡の祭りには欠かせないお菓子として紹介されています。
村祭りには必ず各家で自分の味のようかんを練り、獅子、太鼓、白刃(しらは)に出しました。
さどごはん p128より
佐渡は海に囲まれているので海藻が豊富です。
特産品として有名な海藻の加工品「いごねり」の原料となるいご草をはじめ、寒天の原料となる天草も採れます。
また、佐渡には寒天を作るために必要な寒さもあるので、昔から身近な食材であったことは間違いないですね。
見た目のインパクトとシンプルさから、島外から来た方にとっては少し躊躇してしまう和菓子ですが、佐渡の伝統菓子を食べ、昔の佐渡の暮らしを想像しながら食べてみるのもこれまた楽しいです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。