【両津観光】加茂湖を自転車で一周して両津郷土博物館に行ってみる

みなさんは新潟県最大の汽水湖『加茂湖』をじっくり眺めたことはありますか?
こんにちは、SUIスタッフの棚村です。

雄大な大佐渡山脈を背景に、養殖牡蠣いかだが並ぶ加茂湖を上から望めるここは、『加茂湖 展望の丘』です。椎崎諏訪神社から丘を100mほど上がったところにある隠れた絶景スポットで、棚村激推しのスポット!

湖畔をぐるりと囲んだ桜、秋のヒガンバナ、大佐渡山脈の雪景色など、加茂湖とともにある日常の景色は心を豊かにしてくれます。加茂湖と両津の街がオレンジに染まる様子も、ぜひ一度は見ていただきたい景色です。

加茂湖を自転車で一周してみよう!

電動自転車は佐渡アウトドアベースでお借りしました

実はSUIとは関係無く、個人的に応募していた『令和7年度の公益財団法人 日本離島センター「離島人材育成基金助成事業」』に採択していただきまして、そのテーマが加茂湖を題材としたドキュメンタリー動画の制作!(こちらはまた完成次第、報告させてください!)

加茂湖加茂湖の毎日を送っている私ですが、動画制作の打ち合わせ中にふと、「加茂湖は毎日見ているけど、一周はしたことが無いかも?」と思い…。

思い立ったが吉日! 打ち合わせが終わるや否や、 佐渡アウトドアベースで運動不足さんにも優しい電動自転車をレンタル! 両津港近くの佐渡アウトドアベースを出発地点とし、両津商店街方向へ反時計回りに一周してみました。

水草(ヨシ)の浮島を発見!

本線のウェルシア両津店あたりから加茂湖沿いに向かい、サイクリングロードに出て自転車を走らせていると、さっそく気になるものが加茂湖を漂っています。

看板には「ヨシの浮島試験」の文字。どうやらこの浮島は水産省 水産多面的機能発揮対策事業の取り組みのひとつであり、牡蠣養殖の「牡蠣イカダ」の技術を利用して、魚たちのエサとなる小動物が育つ「ヨシ」という水草を育てることを目的にしているそうです。

近年、加茂湖ではエサ不足から牡蠣の稚貝を食べてしまう「クロダイ」が増殖しているという問題があり、その食害を減らそうという狙いもあるのだそうです。

ヨシの育成や活用については、カモケン(佐渡島加茂湖水系再生研究所)さんも積極的に行っています。私も今年からミーティングや定期的な活動に参加!

どなたでも参加できるので、7月に予定している「ヨシ舟づくり」など、ぜひお気軽にご参加ください。美味しい牡蠣を食べるために、一緒に加茂湖の保全・活用活動しましょう!👀

本線側から見る両津の街は、”両側の津” が伸び、その上に住んでいることを実感させます

景色が良いポイントには必ずベンチがある

加茂湖の湖畔には休憩用ベンチがいたるところにあったことは、今回の発見のひとつ! しかもそこからの景色がどのスポットも良い!!

きっと歩きながら景色を見て「ここにベンチ置きましょうよ!」「いやいやもう少し右に異動した方が桜も見えて」みたいな会議があったんだろうなとか思ったり。

ただ道の舗装が気になる箇所も。ロードバイクのちょっと幅が細いようなタイヤだとちょっと怖いかも。

元の道路の上に敷き直した?アスファルト舗装も、溝が逆に危なかったり。真ん中を走って綱渡り感を楽しむか、それともあえて両サイドを走り続けるか。フキノトウもワサワサ。

対岸の南線側にも等間隔でベンチあり。少々老朽化が目立つ。

ぷりっぷりの牡蠣が楽しめる冬が恋しい

加茂湖をぐるりと囲むのはたくさんの牡蠣小屋!
離島マニアさんによるとこういった形で牡蠣小屋が湖を囲んでいる景観はとても珍しい(というかほぼ無い)のだとか。

前述したクロダイなどの食害被害から、この冬はあまり出来が良くなかったという加茂湖の牡蠣。どうか今年は成育が上手くいきますように…!!!

もう使われなくなった牡蠣小屋が目立つ

「樹﨑神社」の坂を上がって「両津郷土博物館」へ!

金魚の形にたとえられる加茂湖の、金魚のおなかのあたりにある「樹﨑神社」に到着。

「文化財保存新潟県協議会」の研究者の方々が、古墳時代前期(4世紀)の築造とみられる前方後円墳を見つけたエリアでもあり、ちょっと気になる場所。どれが古墳なのかは素人目では全く分からなず。(そりゃそうだ)

一見ここでサイクリングロードが終了している風なのですが、対岸のサイクリングロードに出るために一度この森っぽい場所の坂を上ります。初見殺しすぎる。そうこうしているうちに「両津郷土博物館」に到着しました!

※外観写真は令和5年度のものです

長い間閉館していたそうですが、令和5年度頃にひっそりと再開。年末年始を除く8:30~17:00の営業。大人 300円、小・中学生は100円で入館できます。

両津市の時に建設されたということもあり、すべての造りが精巧で、大胆! 両津の万博会場といっても過言ではないでしょう。

実際に使っていた道具の展示や、歴史背景が細かく説明されています。立派すぎる…!

こんな映え(?)なフォトスポットも。さて私はどんな道具の中にいるでしょうか?

牡蠣イカダに吊るされた牡蠣の模型も

「知らなかった」がたくさん!

あまりネタバレしすぎてもつまらないので、両津郷土博物館のことはこのへんで。

さて、サイクリングロードに戻ってきました。ここは金魚でいうと尾ヒレの付け根の部分でしょうか。穴場の景観スポット『鳥﨑弁天』に到着しました。周囲約17km、面積4.85 km²の加茂湖はどこを切り取っても異なる景色が楽しめます。

こんなプロジェクトの看板も発見。ブルーベリーを栽培予定なのだとか。色々な取り組みがあるな~~。

そろそろ南線に出るという手前で、こんな橋も見つけました。旧道の駅(佐渡能楽の里)や、佐渡本間家能舞台のあたり。

橋を渡った先には、これまた見晴らしの良い場所が!! アーチの周りは全て桜の木とのこと。本線から見るとちょうど牡蠣小屋で陰になってしまっている場所に、こんな素敵なお花見スポットがあったなんて。

使われていない牡蠣小屋を見守る白鳥のご夫婦

後日、実際に「まつり茶屋 御縁GOEN」のお団子を片手に桜の季節に行ってみました。八重桜が加茂湖の水面に映り、涼やかな春の風がソヨソヨ。のどかだ~~。

『ウォーキングトレイル』の道中ということもあるり、今年度、佐渡市役所さんが手すり部分を修理するとのこと。もっと周知したい、素敵なスポットのひとつです!

加茂湖の魅力を島内外に!

知っているようで、知らないこと。
知らないのに、知っているように話していること。
誰も気づいていないこと。

加茂湖だけではなく、そういうものがこの広い佐渡の中にはたくさんあるんだろうな~とかなんとか思いながら、南線を経由して無事アウトドアベースに帰ってきました。

両津に住む人間として、まずは加茂湖の魅力を発信していきたいと思います! ドキュメンタリー動画制作もワクワク!

①加茂湖に関する過去の活動
②加茂湖に関する未来の活動
③市民でできるスモールアクションを考える
④クロダイの市場価値を高める方法
⑤観光資源(陸上)
⑥観光資源(水上)

以上6本の動画制作と、2026年2月には新潟市のピア万代で上映会イベントや、加茂湖ステッカーの配布を予定しています。ステッカーはシマカタリにも置いてもらったりしちゃったり。乞うご期待!!(自分で追い込むスタイル)

今回もお読みいただきありがとうございました。