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【佐渡の祭り】湊祭 八幡若宮社祭礼に行ってきました!

 

「YO YO YO… YA  YA  YA…」

どこからともなく聞こえる渋い声の… ラップ?チャゲアス?
いえいえ、これは両津湊地区の『湊木遣保存会』の皆様による湊木遣(みなときやり)でございます。

さて、みなさんは『湊祭(みなとまつり)』をご存知ですか?

毎年5月5日 こどもの日に開催される『湊祭 八幡若宮社祭礼』、通称湊祭は、若宮さんの愛称で地域に親しまれている八幡若宮社(はちまんわかみやしゃ)の例大祭です。

例大祭とは、神社で一年に一度行われる特別なお祭りのことで、湊の町の通りには祭りの前から大漁旗がはためくほどの気合の入れっぷり!

コロナ渦明け、4年ぶりの開催ということもあり、町からは熱気が伝わってきます。一体このお祭りはどんなお祭りなのか、潜入してみました!

たなむら

2年前に移住した私にとっては初めての湊祭り!
噂の「ねりみこし」が楽しみすぎる!

 

1日目はこどもたちが主役!

5月末には島内の鬼太鼓や伝統芸能が堪能できる『鬼太鼓どっとこむ』もあるのでお忘れなきよう!

 

ふむふむ。どうやら地域に貼られていたポスターによると、5月4日(前夜祭)の日中は子どもがメインの鬼太鼓やスタンプラリー、夜は1年間の無事と収穫への感謝を氏神様に奉納する神楽の披露である『宵宮祭(よいみやまつり)』があるのだそう。

5月5日(祭礼)は早朝から夜までの鬼太鼓の門付けに、あばれ獅子、湊に住む中高生や部活仲間(女性)でかつぐ『女組(めぐみ)みこし』、装飾した酒樽のようなものを神輿に見立てて子どもたちがかつぐ『子どもたるみこし』など、子どもも女性も楽しく参加できるお祭りです!

噂には聞いている『ねりみこし』にいたっては「★」に加えて「名物」までついています。‟絶対見るべき!” という強い意志がヒシヒシと…!

5月4日の子供鬼太鼓は見ることができなかったのですが、夕方頃お社に行くと屋台はこどもたちで賑わっていました。

「久しぶりだねぇ~ 元気しとったか!」など、屋台の方と地域の方が会話しているのを聞きながらほっこり。

ちなみにスタンプラリーで周るお店は「八幡若宮社」をスタート&ゴール地点とし、「おにCafe」「塚本酒店」「両蒲」「塚本こうじ屋」「吉井衣料店」「中村写真館」「松田商店」「北ラジオ店」「勝廣寺」「両津交番」「両津消防署」の計12カ所!

神社の行事にも関わらずお寺もスタンプラリーポイントの場所として参加していることが、地域の繋がりの強さを感じさせます。

塚本酒店さんでは子どもたちが喜ぶこと間違いなしのこんなコーナーも設けていたそうです。

 

 

 

朝から太鼓の音が湊に鳴り響く!

 

カラフルな提灯や灯篭で彩られる八幡若宮社

本祭礼日!  早朝から鬼太鼓の門付けが始まりました。
掛け声とともに鳴り響く太鼓や、芸山保存会の皆様による芸山車の音楽がお隣の夷地区まで届きます。

湊の鬼太鼓、『若松会鬼組』は女性も参加できる組!
今年の湊祭では海外から移住した女性の姿もありました。

また、元々新穂で活動していた「新穂山車保存会」の山車を譲り受け、その後『伝統文化と環境福祉の専門学校』の学生が修繕した山車のお披露目会も実施。 若者・地域・伝統文化の交流がカタチになりました!

 

18時30分頃には休憩前最後の鬼太鼓を披露。
GWということもあり、帰省中の方や、観光客で周りは大にぎわい!

最後のお辞儀を見た観光の方がキャリーを引きながら一言。
「お祭り終わったね~ それじゃあ宿へ行こうか」

たなむら

待ってください!! まだあの『★』と『名物』がついたアレが!!!

\ 鬼太鼓についての記事はこちら! /

 

もうすぐ佐渡市の伝統芸能 鬼太鼓の時期がやってきます

 

いよいよ始まりました、名物ねりみこし!

芸山車保存会の皆様による舞い

 

1時間ほどの休憩を終え、20時頃から再び獅子、山車、鬼太鼓が町内を回ります。
初めての湊祭りに興奮する私、なんだか違う世界に迷い込んだよう…

ぼーっとしているとどこからともなく聞こえてくる…YO YO YO YA  YA …

ハッ!あれは湊木遣!ということはねりみこしが…?

 

始まったーーー!!!
これが噂のねりみこし!

1日中担いだ神輿を神社に戻そうとする神輿組 VS 祭りを終わらせたくない若衆 の押し合いが始まります!

イケ~~~~!!!!!

ウオォォォォ~~!!!

ダメだぁぁ~~~!!!!!!



湊木遣の歌声が響く中、約2時間、鳥居に向かって行ったり来たりを繰り返します。写真からも伝わる通り、その勢いもハンパなものじゃありません。

祭りの終わりを告げる神主さんのホラ貝… のはずが、「湊木遣もまだまだ続けられるぞ!」「神輿もまだ続けられるぞ!」ということでそのまま20分ほど続けられていました。

湊の漢たち、底無しの体力…!!

無事神輿が鳥居をくぐると、観客からは拍手が沸き起こりました。

 

千秋楽は鬼達の組踊り

ねりみこしが終わった後には千秋楽として鬼達が舞う「組踊り」を楽しみました。

「あぁ、良い舞いだ!」
「それ頑張れ!いいぞ~!」
「〇〇のところの息子か!帰って来たのか!大きくなったなあ!」

伝統文化が暮らしと混じり合い、息衝く島、佐渡。

ちなみにねりみこしに近いものとしては岩首地区の『獅子のねりあげ』赤泊地区の『獅子のねりあげ』などがあるそうですので、それらのお祭りを目当てに来島するのもおすすめです。

ぜひ、この不思議なドキドキを体感しに島へ遊びにおいでください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。