こんにちは、SUIの熊野です。
今年も宵乃舞に参加してきました!
宵乃舞とは、相川の京町通りを佐渡の三大民謡でもある「相川音頭」の流しを行う夜のイベントです。6月の最初の週に行う年が多いのですが、ご覧になったことはありますか?
ちょうど夕日が落ちて薄暗くなるころ始まり京町通りに飾られたぼんぼりが明かりがとても素敵な演出になっています。今は数は少なくなっていますが、海にはイカ釣り船が見えることも・・・。
私は2014年の11月に佐渡に引っ越したのですが、2015年の宵乃舞に踊り手として参加し、それから今まで民謡団体として出席しているので、実は・・・観衆として見たことがありません。

コロナ明けの宵乃舞はマスク着用で。・・・よく歌えたな・・・と今でも思います💦
が、佐渡の数あるイベントの中で、「最も好きなのは宵乃舞!」と言っていいほどお勧めしたいイベントです。
現在は踊り手から歌い手に変わりました。相川音頭は源平合戦の歌語りなので、聴衆がこのお話に耳を傾けてくれる第一声がとても大事で、最初の一節が全ての歌を決めるといっても過言ではないと思っています。
最初の音をうまく発声できるだろうか、裏返らないだろうか、音を外さないだろうか、説得のある音を出せるだろうかと・・・とスタート前が一番緊張します。(・・・と過剰に自分を追い込んでしまいます💦)
ただ、その一節がうまく歌えると不思議と緊張も解け、観衆の声が耳に入ってくるようになり、観衆の様子を見る余裕も出てきます。
「この団体は上手だね」「ここは黒紋付の着物で格好いいね」とか(褒める声しか聞こえない都合のいい耳👂)
更に、一緒になってお囃子をしてくれている人や、相川音頭を一緒に踊っている人もいます。
盆踊りとは全然違う雰囲気ではありますが、演者と観衆が一体感がとても不思議な感じになります。
2025年今年の宵乃舞にも参加!
今年の天気は晴れ!雨の心配が全くなくて見事に晴れました!
髪がロングになったので、きれいにセットしてもらって参戦です!いざっ!!

今、流行りの「カチモリ」ヘアにしました。毛先も紫!
19時スタートからだんだん夜になるその雰囲気がとても素敵です。

スタート前。緊張の瞬間。

自分がどんな感じで歌っているのかわかっていません・・・こんなにカンペを見ているなんてwww
毎回終わった後に、色んな方から「よかったよー」のメッセージとともに写真を送ってもらいます✨
佐渡の方は褒め上手だと思っていますが、ここまでに費やした時間などそれなりに頑張ったので、このときばかりは言葉通り頂いて「私の歌はうまいんだ♪♪」と調子に乗ることにしています。
想定より長く歌ったので、終わった後はさすがに喉が渇きましたが、外で大きな声を出してとても爽快な気分になりました。
翌日、雑貨屋の店頭に立っていると(熊野はSUIの仕事の他に雑貨セレクトショップしまカタリ。の店長でもあります)「宵乃舞のために埼玉から来た」というお客様を始め、他にも島外から宵乃舞とトビシマカンゾウを目当てに来島されている方がいらっしゃり、宵乃舞が佐渡の観光コンテンツにしっかりなっていることに嬉しくなりました。
「実は私、昨日歌っていたんです」と告白すると、「どこの会でしたか?」「金北民謡の会というんですが、踊りは黒の紋付の着物で、おけさ笠は白のリボンです。その後ろに紫の着物の地方(じかた:歌・囃子・三味線・鼓)が続いている会です」
「あーあそこ!さすが『民謡の会』、上手だなと思ったんですよ!」
と、まさか記憶に残ってくれていたとは🌟
『民謡の会』と言いますが・・・素人の集まりです💦誰も本物の民謡を習ったことはありませんが、、、毎週水曜練習している、それなりに熱心な会だと思います。
日頃の練習の成果が出てまた次回へのやる気が出来ました!
宵乃舞に行かれた方の中には「この歌どういう意味なんだろう」と興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか(そうだと嬉しい)
こちらの過去記事でざっくり、ご紹介していますのでご参考にしてください^^
民謡やってみたいと思った方へ!
「来年私もやってみたい!」という方はぜひ我が会へ!・・・ではなくてもお近くの公民館で民謡団体が見つかると思います。
三大民謡(佐渡おけさ、相川音頭、両津甚句)はどこでも習えると思いますが、その地域だけの民謡もあるので、それも面白いですよ。
ちなみに私の所属している金北民謡の会は金井音頭、新保音頭という金井地区の方しか知らないであろう民謡をしています。
そんな各地の民謡を知れる機会があります!それは民謡の祝祭
去年は11月17日に行われました。今年の情報は佐渡文化財団をチェックしてください!
民謡だけでなく、鬼太鼓や能などなど、佐渡の芸能をたしなむのも面白いですよ。
佐渡にただ住むだけでなくこういう佐渡ならではのものに浸って、そして地元の方との一緒に「佐渡に暮らす」感覚をもっていただけるともっと楽しい佐渡LIFEが送れるのではないでしょうか。