佐渡も桜がほころび始めましたね。
こんにちは、SUIスタッフ 棚村です🙋♀️
衣替えをしたり、思い切って断捨離をしたり。
さまざまなタイミングで春を感じますね。
また、春といえば異動の時期。
「急に引っ越しなんて言われたって困る!!!」
「こどもたちの学校は?」
「引っ越し先が見つからない😭」
転勤や異動がギリギリの発表になる嬉しくないサプライズの風習には疑問が残る部分ではありますが、異動で新しい土地に引っ越しする場合、地域のハザードマップを確認しておくことは引っ越し(移住)の新しい意識なのではないでしょうか?
元旦に発災した能登半島地震では、佐渡も最大震度5強を記録しました。
2年前の記事では『佐渡市全域のハザードマップ』『新潟県防災ナビ』『佐渡市公衆電話』などについて取り上げましたが、今回は実際に佐渡ではじめて地震を体験した経験から、改めて佐渡の自然災害と防災について考えてみましょう。
※以下、地震についてのエピソードが記載されています。
防災・避難セットを準備する
発災時は私は両津地区の自宅(木造物件)の2階にいました。
1回目は「震度4よりちょっと大きいくらいかな~ 揺れたな」と思っていましたが、2回目の震度5強では家がしなるように大きく揺れ、木造建築で大きな揺れを体験したことがなかった私は「家が倒れるかもしれない」と、とても不安になりました。
幸いにも佐渡では家屋の倒壊はありませんでしたが、発災後から両津では、津波警報のアナウンス後、高台に車や徒歩で避難される方が多くいました。
佐和田や真野、羽茂や小木などの海岸部周辺に住む方も避難されたそうですが、ここで困ったのは避難した後の行動についてです。
両津の湊・住吉・原黒周辺の住民が一斉に高台の細い道に集まったことから、さらに高台に上がりたい人と、違う道へ下りたい人の渋滞が起きたり、
避難先の神社に来たはいいものの、中に入ることもできず、空腹や寒さから帰路につく人も見かけました。
発災後は交通網の寸断、特に佐渡においては航路の運航停止などにより、公的物資が3日以上到着しないことが想定されます。
今回の地震では、自分も含め、着の身着のまま避難された方を多く見かけたような気がします。改めて『防災・避難セット』を準備することの必要性を感じました。
私がまっさきに購入したのは「コメリの収納ケース」!
この中に、「モノタロウの防災セット」「水」「災害用モバイルバッテリー」「コート」「ポリタンク」「鉄板入りの靴」「好きな本」などを入れて、車に積んでいます。
ひとり一台車がある地方は、車内がプライベート空間にもなりえるため、目隠しのためのシートなどを用意したりするのもいいなと思いました。
他にも、家族によっては生理用品、介護用品、赤ちゃんグッズ、ペット用品など揃えなくてはいけないものもたくさん!
まずは一度、公的補助無しで3日間生活するイメージを持ってみましょう。
佐渡市の戸別受信機を設置する
今回感じたふたつめの悩みは『防災スピーカーの音声が聞こえづらい』ということです。
佐渡市全域のハザードマップ で確認できるように、主に島の一周線に沿ってスピーカーが点在しています。
発災時に初めて気が付いたのですが、現在の住居はスピーカーとスピーカーの間にあり、すべてのアナウンスがハウリングして聞こえてしまっていました…。
先月も夜11時頃に河崎のあたりで火事があったそうなのですが、外から聞こえる音声はボワンボワンと響くばかり。
地震もあったことから、何が起こっているのか? 避難が必要なことなのか? と情報が入ってくるまでとても心配でした。
「前住んでいた佐和田はこんなことなかったような…?」
それもそのはず! 金井・佐和田・畑野などの国仲エリアにはスピーカーがとても少ないのです。佐和田に住んでいた当時、弾道ミサイルが通過した際のアラートが何も聞こえなかったのも納得です。
単身の転勤者や移住者も多い国仲に住んでいても、早くて正確な情報が知りたい。
そこでおすすめしたいのが、『戸別受信機の設置』と『佐渡市役所LINEの登録』です!
戸別受信機は、ケーブル回線を使って災害や地域内放送をお知らせするサービスで、佐渡市から各世帯に1台無償貸与が可能です。
個人の持家、店舗併用住宅、事業所、集合住宅、借家に関わらず申請できるので、緊急情報伝達システムについてのページをご確認の上、申請のご検討をおすすめします◎
登録者数1万人を突破した佐渡市役所LINEは、LINEを通して最新の防災・災害情報、避難場所、ハザードマップが簡単に確認できるサービスです。
個別受信機に加え、LINEのお知らせの登録もぜひ下記のURLから!
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耐震等の各種補助金について
災害はいつ起きるかわからない分、どれだけ対策をしているかが大切になります。
物の落下防止対策、住居内の居間や寝室に耐震シェルターを設置、住居の耐震性を高めるなど、今、この瞬間から考えてみませんか?
佐渡市においても、令和5年度時点で下記のような補助金の精度もあります。新年度が始まる4月は新しい補助金情報も更新されることが多いので要チェックです!
▶木造住宅耐震診断費補助金について
▶木造住宅耐震改修費補助金について
▶危険ブロック塀等撤去費補助金について
【おまけ話】「長期で家を離れる際には元栓を閉める」
発災時、佐渡を離れていたSUIスタッフ出﨑の家では小さな事件が起こっていました。
1ヶ月以上佐渡へ帰れずに、
地震の拍子に水が出ていたそう。。
検診員さん止めてくれてありがとうございます😭普段の5倍の使用料で金額を支払うことに。。
キッチンが水浸しでしたが、
他の被害は掃除すれば済む程度でした。これからは、長期で家を空ける際は元栓しめます。 pic.twitter.com/SOd3euOsul
— Eikichi Desaki|EDOPON / 佐渡UIターンサポートセンター (@EikichiDesaki) February 5, 2024
地震が起きる⇒レバーを下に下げて水を出すタイプの蛇口に物が落下!⇒止まらない水(1カ月以上)
という最悪のピタゴラスイッチ事件です。あーあ。
実はこのレバーを下げて水を出すタイプの「下げ吐水」は、地震での二次災害を防ぐことをきっかけに、2000年からJIS規格の改正が行われ、レバーを上げて水を出すタイプの「上げ吐水」に統一されています。
出﨑による教訓…、長期で家を離れる際には元栓を閉める!
今回に関しては、まずはタップの付け替えをしてみては?
と心の中で思ったのはさておき、発災時の二次災害を防ぐためにはたしかに大事なことですね。
防災意識、日頃から高めていきましょう!