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【佐渡の食材】佐渡島特産おけさ柿の干し柿&柿酢の作り方【その2】

前回こちらで仕込み過程をお知らせしましたが、ついに干し柿と柿酢が完成しました!!!

前回の記事はこちら↓

佐渡島特産おけさ柿の干し柿&柿酢の作り方【その1】

 

 

干し柿

前回干してから、10日ほど経った柿です。

一部が黒くなる

わわわ一部のみ黒く変色してるじゃないか!カビか?カビなのか!?

こうなる原因を柿農家さんにお聞きしました。

「これはカビではなく、日光が原因だよ。黒くなっても特に問題はないよ。」

日光か、、、けど作り方に日光も重要って書いてあったような。

そう、干し柿作りに日光は必要ですが、このように一部のみ黒くなってしまうのは日光の当て方が下手くそだからだそうです。。

確かに、雨の日は部屋に入れたり、ずっと満遍なく日光を当ててる環境ではなかったな。

カビじゃないだけ安心しました。

 

雨に濡らして、カビが生える

その後も外に干し続けていましたが、とうとうやってしまいました。

干し柿作りの天敵、雨。

雨に濡らしてしまいました。。。

けど、見てくださいこの時の週間天気。晴れマークひとつもないです。
晴れないの分かってたんですが、室内干しよりもちょっとでも外で干したほうが美味しい干し柿作れるかなと思ったのが仇となりました。

そして雨に濡れたせいで一部にカビが生えてしまいました。😭

全体にカビが生えたわけじゃ無いので、カビの部分だけトリミングして干し続けることにしました。

室内干しへ

これ以上雨に濡らしてカビを生えさせたくないので、室内で干すことにしました。

このまま風のない室内干しではカビが生える一方だと思ったので、探しました、干し柿にとって良い環境を!!

その名もエアコン干し!!

これめちゃくちゃ便利!いい具合に乾燥できます!

人間だったら肌ガビガビのコナ吹きまくりでミイラになってしまいそうですが、干し柿作りには適した環境のようです♪

その後再びカビが生えることもなく、柿は順調に干されていきました。

完成

雨ニモマケズ、カビニモマケズ、エアコンノ乾燥ニモマケヌ、佐渡特産おけさ柿の干し柿がついに完成しました!

・・・・・。

はい、みなさんが思ってることは充分承知です。

干し柿、、、えない。

干し柿のせいにしてごめんなさい!そうです、私の写真の腕が悪いのです!!

可愛くとってあげれなくてごめんね。干し柿さん。

 

見た目はこんな感じですが、周りはしっかりした食感でも中身がぺとっと、とろっとしていて、まるで羊羹を食べているような食感です。

しかもとっても甘くて。干しただけでこんなに甘さが凝縮されるとは!

この干し柿、チーズやワインなんかと一緒にいただくととっても美味しそう♪

そのまま食べてもいいし、他のドライフルーツやナッツと一緒に焼き菓子にしてもいいですね!!

(干し柿に火を入れると渋みが戻ると言う話も聞いたことあるので、焼き菓子にするとどういった味のものができるのか今度挑戦してみます!)

ラム干し柿

いい感じにできた干し柿をちょっとアレンジしてみます。

ラムレーズンならぬ、ラム干し柿〜♪

チャポンとラム酒につけてまた干す。

を何回か繰り返してラム酒の香りのする干し柿を作ってみようと思います!!

美味しくなりますように♪

柿酢

続きまして、柿酢でございます!

作り方のおさらい。

熱湯消毒した瓶を用意する。熟した柿を用意しヘタを取って瓶の中に入れる。

布で蓋をし、日の当たらない場所におく。

一日一回かき混ぜる。

以上!

柿酢を仕込んで2〜5日目

2日目・・・水分が出て、気泡も出ています。けどまだ柿の形はそのまま確認できます。香りもまだ柿の香りです。

 

4日目・・・あ、出てしまいました。カビちゃん。白いポチッとしたやつです。

こいつを見つけたら、優しくスプーンで取り除いてぶちゃってやりましょう。(佐渡弁:ぶちゃる・びちゃる=捨てる)

香りはまだ柿の香りのままです。

 

5日目・・・一気に変化が現れました!水分と固形物とに完全に分離しています。

気泡もしっかりあって発酵が進んでいるのが確認できます!

そして、ついに香りにも変化が!

酸っぱい香りがしてきました!柿の香りもまだしますが、わずかに酢の香りもします!

順調に酢が作られているようで嬉しいです!!

 

仕込んで6〜15日目

気泡もたくさんありますし、かき混ぜると、前日にも増してしっかり酢の香りがします!!

 

香りは完全に酢です!かすかに柿の香りもする程度です。

ちょっと味見をしてみたら酸味もしっかり感じられました。

 

それ以降特に見た目や香りに大きな変化はなく、かき混ぜる回数も最初は毎日していましたが、この頃は3〜4日に1度のペースでしていました。

 

仕込んで1ヶ月後

香りも酢!味も酢!

無事に1ヶ月経ったので、濾します!!

ザルにフェルトタイプのクッキングペーパーを敷いて濾します。

ボウルにそのままザルを置いてもしっかり濾せないので、間に小皿でも何かかますといいです。

 

結構濃度が濃い液体なので、しっかり濾せるまで時間がかかります。

半日そのままにしました。部屋中酸っぱい香りで充満します。ご注意を。

 

半日後、いい感じに下に溜まってます♪

完成

全部で550mlほどできました! 柿6個と柿の皮のみ6個分を入れて、この量ができました。

色も綺麗ですね!薄いオレンジ色と桃色の間のような色。

肝心の味はというと、香りだけを嗅ぐと The 酢!!という感じですが、味はそんなに酸っぱくない!

甘味も感じられて、まろやかな酸っぱさです。何より、しっかりと柿の味もします!

原液を飲むのはツンとするのでちょっとできませんが炭酸とかで割ったら柿ビネガーサワーとして美味しくいただけそうです!!

 

 

この状態でもなお発酵が進むそうなので、蓋はキッチンペーパーなどを利用し、密閉しないように保管します。

 

柿酢でドレッシング作ったり、ピクルス作ったり、料理の幅も広がりそうです♪

最後に

途中カビが生えた時もありましたが、慌てず騒がず、しっかりと取り除くことで対処できました。

カビ菌に負けることなく、無事に干し柿&柿酢ができてよかったです!

 

干し柿、柿酢共に作る上で特に難しい作業とかはなく、様子をしっかりみながら、基本放置するだけで簡単にできました!!

日に日に色や香りの変化を楽しめるのも作っていて楽しかったです!

 

佐渡の特産品を使って保存食を作る。昔の人は当たり前のように生活の一部としてやっていたことが、現代に生活する身にとってはとても新鮮な感じがします。

干し柿も子供の頃食べた記憶ではあまり美味しいと思えませんでしたが、大人になって、自分で作った干し柿はまた違った味に感じられ、美味しくいただきました。

お酒と一緒に食べるとうまいという知恵がついたのも一つの要因かもしれません。へへ

 

渋くてそのままでは食べられない柿も干したり、酢に加工することで美味しく食べることができる。つくづく昔の人の知恵って素晴らしいなと思いました。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。