結論から申し上げると、佐渡で車無し生活は可能です。
が、しかし!
佐渡は一周約280km。
面積は855.67平方キロメートル、東京23区の1.4倍くらい。
全島をバスや徒歩や自転車のみで移動するとなると難しい部分があります。
佐渡でもし車無し生活を希望するのであれば、
・近くにバス停がある
・徒歩や自転車で移動できる範囲にスーパーやドラッグストア、コンビニがある
など、しっかりとエリアを選んで住まわれることをお勧めします。
このトピックは移住相談でよくいただく質問でもあります。
「車無くても生活できますか?」
「免許を持っていないので自転車やバスで生活したいのですが。。。」
「車の運転が苦手で。。。」
などなど。
本日は佐渡暮らしで気になる「車」についてお話します。
目次
佐渡の規模感
佐渡にいらしたことない方は「佐渡は島だから自転車で島一周できるのかな?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もし、あなたが屈強な体力、筋力をお持ちだったら可能かもしれませんが、それをするのは非常にハードです。
佐渡の面積は855.67平方キロメートル(㎢)。
東京23区の約1.4倍。東京ディズニーリゾートでいうと、約428個分の大きさです。
佐渡の全体、海岸線の全周は約280km。
車が走れる道路の一周は約200km。車でも一周するのに約5時間かかります。
徒歩だったら夜通し歩いて約2日かかることになります。
佐渡の玄関口両津港から、写真スポットの桟橋がある佐和田海水浴場までの距離は約17km。
車で30分、徒歩だったら約3時間半。なかなかの距離だとお分かりいただけると思います。
佐渡の規模感を知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
車以外の交通手段
佐渡の規模感をわかっていてもやっぱり車を持たずに生活したい。
では実際に車無し生活を送るにはどのような手段があるのか。
佐渡で考えられる交通手段としては、徒歩、自転車、バイク、バス、タクシー、レンタカーなどが考えられます。
佐渡に鉄道、カーシェアリング、Uber Taxi、Uber Eatsはありません。
バイクや自転車に関しては春夏秋は十分利用可能ですが、問題は冬です。
佐渡は新潟県に属するので冬は当然雪が降ります。また、海に囲まれた島なので風も強いです。
真冬の時期、たとえ冬用タイヤに履き替えたとしても、現実的な交通手段としては言えません。
佐渡には新潟交通佐渡が運営する路線バスがあります。
上の図の通り、全島くまなく停留所はあるのですが、本数が充実しているのは佐渡の中央部にあたる本線・南線など限られた路線のみです。
中心地から離れた場所は極端に本数が少なかったり、9人乗りのジャンボタクシーで運行しているエリアもあります。
バスのご利用に関してはこちらも併せてご覧ください。
佐渡で車無し生活ができる場所
佐渡で車無し生活を送る方は、両津・金井・佐和田・羽茂周辺を選ばれる方が多いです。
佐渡の中心地、国中と呼ばれる両津・金井・佐和田は路線バスの本数も1時間に1~2本ありますし、スーパーやコンビニへのアクセスもしやすいです。
羽茂の本郷という地域は中心地から離れていますが、診療所・スーパー・コンビニ・ホームセンター・ドラッグストアがぎゅっとまとまっていてすべて徒歩圏内にあるので、佐渡のコンパクトシティと言われています。
佐渡で車無し生活している方もいる
実際に佐渡で車を持たずに生活をしている方もいらっしゃいます。
その理由としては、以下の通りです。
- 仕事が完全リモートワークなので通勤の必要が無いから。
- 車の免許を持っていないから。
- 車の運転に不安があるから。
- 購入費・維持費を抑えたいから。
佐渡で車を持たない生活を送っている方の多くは自転車または電動自転車、バスを使って生活しています。
単身移住の方でバイクを利用している方もいらっしゃいます。
車無し生活で不便な点、工夫点を見ていきましょう。
車が無くて不便な点
①重たいモノ、大きいモノの買い物が不便(お米、灯油など)。
②天候によって移動が制限される。
③人と出かける際、いつも乗せてもらうので気が引ける。
車が無くても工夫で次第で快適に過ごせる
①重い物や大きいものはネット通販を利用する。(併せて読みたい! 佐渡のネット通販事情)
軽トラの貸し出しサービスを行っているホームセンターもあります。
②車での移動が必要な時はタクシーやレンタカーを利用する。
③不便なことを承知の上で暮らしているので、そもそも不便と感じない。
その他、メリットとしては車の購入費・維持費が浮くのでその分を貯蓄や他の用途に回すことができます。
プチ車無し生活を体験
かくいうSUIスタッフ🙋♀️も、佐渡に引越してきて2週間ほどは車無し生活を送っていました。
もともと車を購入する予定ではあったのですが、タイミングが合わず車をゲットする前に先に引越してきてしまった形です。
納車までの2週間は主に自転車を使って生活を送っていました。
ちょうど梅雨時期だったこともあり雨に降られることも多く、自転車で外に出るのが難しい日はバスを利用していました。
ほんの2週間だけだったのでそんなに大変な思いはしませんでしたが、まとめ買いが難しく、スーパーへ何度も通う必要がありました。お米5kg買ったら他の物を買って運ぶ余裕もありません。
それに、引っ越してきた当初は市役所へ行ったり免許書き換えの為に警察署へ行ったり手続きのための移動も多くあります。
雨の日だと丸一日のスケジュールを大きく変更する必要もありましたし、引っ越してきた当初は島内いろんな場所へ出かけたくなりますが、車が無いと行動範囲も移動距離も限られることも多々ありました。
それと、佐渡には坂道・山道が多くあります。車やバイクだったら難なく通れますが、徒歩や自転車のみの移動ではかなり体力が必要です。
このような経験を踏まえた上でお伝えできることは、車があると非常に便利だということ。この一言に尽きます。
車の維持費
佐渡には大手ディーラーは全てそろっていますし、中古屋もあります。
最近では購入ではなく、リース契約する方も増えています。(併せて読みたい! 佐渡の店まとめ:車屋)
もし車を所有するとなると、現在の生活費に加え年間で30〜50万の維持費がかかることを想定しておかなくてはなりません。
車の維持費の内訳は以下を参考にしてください。
※ 佐渡では、駐車場代は大幅に抑えられる、または、かからない場合がほとんどです。
2022年4月の佐渡と東京のガソリン価格を比較してみました。
佐渡:ガソリン 171円/ℓ
東京:ガソリン 156円/ℓ
佐渡には自動車学校がある
佐渡で車無し生活を送ってみてやっぱり免許が必要だなと思った方、安心してください。
佐渡には自動車学校があります。
移住前に慌てて免許取らなくても佐渡で取得することも可能ですよ。
佐渡の教習所は混んでいると聞いたので、取得までのスケジュールは事前にしっかりと確認してください。
詳しくはこちら👇
最後に
佐渡では車は一人一台が当たり前。農作業等で軽トラを所有していたらそれ以上かもしれません。
「ゴミを捨てに行く」「コンビニへ買い物に行く」「近所に届け物をする」
など徒歩5分以内で行ける場所でも車を使ってしまう我々にとってみたら、車無し生活はかなりハードルが高いんじゃないかと感じられます。
しかし、長く都会で暮らしてきた方たちは我々の想像以上の距離を通勤や通学で歩きますし、田舎の車無し生活ももしかしたらそんなに難しいことではないのかもしれません。
けど、佐渡暮らし2年目のSUIスタッフ🙋♀️からは車有り生活をお勧めします。
先ほども申しましたが、車を持つととにかく便利です。
自転車やバスだけではどうしても移動に制限があります。
行きたい時に行きたい場所へ行く。佐渡は観光の島でもあるので全島、春夏秋冬たくさん見る場所があります。
車でないと行くことが難しい秘境のような場所もたくさんあって、そのような場所も楽しんでもらいたいのです。
ご自身のライフスタイルにあった形で佐渡暮らしを満喫出来たらいいですね。
~余談~
車有り生活での欠点を一つ、お伝えしなければなりません。
一度車を持ってしまったら歩く習慣が激減します。
つまり、太ります。。。
そのトピックについて詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。