スキル・・・skill。それは生きていくうえで決して無駄にはならない教養や訓練を経たうえで獲得できる技能のこと。
都会生活では必要なかったスキルも佐渡生活では必要となるものもあります。
郷に入れば郷に従え。移住してから身に着いたスキルをご紹介します。
目次
魚をさばくスキル
佐渡関連のツイッターやインスタを見ているとよく目にする釣りの写真や釣果の報告。
楽しそうなツイートを見るとついついやりたくなっちゃう、釣り。
釣りスキルと共に必要になるのが、魚をさばくスキル。
「生臭い、キッチンが汚れる、やり方が分からない。」
確かにそうかもしれませんが、美味しいお魚を食すためには魚をさばくスキルを身につけなくてはならないのです。
きれいにさばけなくても最低でもうろこ・内臓・エラくらいは取れるようになりたい!
どうやって魚さばきスキルを習得するかというと、みんなの味方YouTube先生です。
「魚のさばき方、おろし方」で検索してみてください。
たくさんの動画が出てくるのでお好きな動画を見つけてください。
とっても丁寧に教えてくれますよ。
練習にもってこいな魚はアジやサバ。
自信がついてちょっと大きい魚に挑戦したければ真鯛がおすすめです。
これらをマスターしたら魚の構造も理解してくるともうので、ほとんどの魚をさばけるようになりますよ。
寒ブリ一本も夢じゃない!
ちなみにSUIスタッフ🙋♀️は以前調理の仕事をしていたので魚をさばくことに関してはちょちょいのちょいです。
あと、これも移住者は驚くポイントだと思うのですが、佐渡のスーパーって魚がそのままの状態でよく売られているんです。
美味そうな新鮮な魚を見るとついつい買いたくなる。
身はお刺身や焼き物に、中骨やカマの部分はあら汁も作れちゃいます。
まるっと一匹アクアパッツァなんかも最高ですね♪
また、漁村に住んでいたり、知り合いに漁師さんがいると魚を一匹まるごといただくこともあるんです。(幸せ~♪)
釣りに初挑戦してみたい!という方はこちも併せてご覧ください。
全くの初心者でも釣具屋さんに相談したらそれ相応の釣り具を提案してくれるので、すぐにでも始められますよ。
人生の先輩方とのコミュニケーションスキル
普段人生の先輩の方と話す機会ってありますか?
佐渡に来てから年上の方との関りが以前の生活よりも増えました。
ご近所の方とお話したり、仕事やイベントで出会う機会も多いです。
佐渡の人口の4割が65歳以上の高齢者なので必然的にそうなりますよね。
スーパーの魚コーナーで「この魚どうやって食べるとおいしいですかね?」とちょっと勇気を出して話しかけてみるととても気さくに美味しい食べ方を教えてくれたり、
ご近所におすそ分けを持っていくと「お茶でも飲んでけぇ」とコーヒーをごちそうになることもあります。
人生の先輩方から聞く昔の佐渡の話はとても興味深く、ある意味新鮮です。
移住者の我々はどうしても知り得ない過去の話が聞けて視野が広がります。
年上の方とのコミュニケーションは一見、難しいと感じることも多いですが、佐渡はお話しするのが好きな方も多いので「へ~なるほど!」と聞いていると楽しく会話が進みますよ。
虫への対応スキル
蚊・ハエ・ゴキブリ・・・このくらいは日本で暮らしていたら一度は格闘した経験があるのではないでしょうか?
けど、佐渡に来るともっとたくさんの虫がいるんです。
種類も、数も。
そして、デカい。
カメムシ・ゲジゲジ・クモ・ガ・ムカデ・バッタ・カエル・カマキリ・コオロギ・ハチ・アブ・ブヨ・・・
「おまえどこから入ってきたんや?」と思うくらい勝手に侵入して、しれっと居候しています。
気が付いたら天井の角にはクモの巣が張っているし、なんかよくわかんない小さい虫が電気の周りにくるくる飛びまわているし、バッタやカメムシも窓にくっついているし、玄関にカエルがいるし。。。家の土間にカニが出たこともあります。
虫が大の苦手という人はかなりの覚悟が必要かもしれません。
佐渡生活が始まり、虫付き合いにも慣れ、出くわしたときの驚きもなければ気持ち悪いという感情もなく、無の境地で対処できるようになりました。
驚きよりもうっとうしさを感じますね。
もちろん退治することに対し何の恐怖も抵抗も感じません。スプレーをワンプッシュまたはホウキをフルスイングして外へぶっ飛ばします。
網戸につけるタイプのものを設置したってなんの効果もなさないくらいの多くの虫たちがあちらこちらから寄ってきます。
虫退治用のスプレーは年中常備しています。ワンプッシュのやつはかなり効果があるので重宝しますよ。
我々になにも害をもたらさない奴らだったら平穏に暮らせるのですが、毒を持っていたり、悪臭をぶっ放す奴らは事情は変わってきます。
特にムカデは見た目もよろしくないし、毒も持っているので気をつけてください。
佐渡の民家では割とよく遭遇します。
しかも、あいつらは対で生活しているので、一匹見つけたらもう一匹いるのでご注意を!
あと、カメムシ。彼らによく遭遇する時期は冬。暖を求めて民家に侵入してくるのです。
佐渡に来てからカメムシの正しい対処法を学びました。匂いに悩まされることのない画期的な方法です!!
口の広い空き瓶(ジャムの瓶など)に灯油を入れて、カメムシの下にそっと近づけます。すると自ら灯油の中にぽろっと落ちて、匂いをまき散らす余裕もないまま死にます。
家の中でカメムシを見つけたらこの方法で対処してみてください。いとも簡単にやっつけられますよ。
中には人間の味方になってくれる昆虫もいます。その名はゲジゲジといいます。
名前と見た目は背中がぞわっとするやつですが、あいつら実は益虫*なのです。(*人間の生活に利益をもたらす昆虫のこと。)
ゴキブリやクモ、ダンゴムシを食べてくれるのです!!見た目に似合わずいいやつ!
今紹介したカメムシの対処方法も、ゲジゲジが益虫だってことも、佐渡に来てから知りました。
虫について少し詳しくなり、こうやってスキルが身についていくのですね。
佐渡にいるのはうっとうしい虫だけではありません。貴重な生物もいます。
サドガエル、サドマイマイ、サドオサムシなど佐渡オリジナルの生物たちもいますよ。探してみてください。
他にもサドノウサギ、サドモグラなど調べると佐渡の固有種がたくさん出てくるので面白い!
どれか一つでも見る機会があったら嬉しいですね。
虫たちが生息しやすい環境であるということは、人間にもいい環境だということ。
あまり神経質にならずに共存できたらいいですね。
佐渡で手に入らないモノを作り出す、生み出すスキル
生活の知恵と言いますか、佐渡では手に入らないものを作ったり、生み出したりするスキルも身に付きます。
佐渡は人口約5万人の島なので島内で手に入らないものもあります。
ネットでなんでも買える時代ですが、(併せて読みたい!→佐渡のネット通販事情)
すぐにポチるのではなく身近にあるもので代用できないか?自分で作れないか?とまずは考えるようになりました。
SUIスタッフ🙋♀️は佐渡に来て好みのテーブルが見つからなかったので、自分で作りました。
さど暮らしサポーターの稲垣さん、齋藤さんも「佐渡には自分たちで無いものを作り出す楽しみがある」と、そう仰っています。
こちらのインタビュー記事をご覧ください。
最後に来る前に身に着けておいた方がいいスキルもご紹介します。
車の運転スキル
こちらは主に首都圏にお住いの方へのアドバイスになりますが、免許は持っていてもほぼほぼ運転したことない、もしくは免許を持っていない方も多いと思います。
佐渡で暮らすなら車の運転技術は身に着けておいた方が無難です。
佐渡は車社会です。「島だから自転車あればいいでしょ」と思っていたら佐渡在住者に笑われちゃうかもしれませんよ。
それくらい佐渡って広いんです。
もし、首都圏での運転に慣れているのであれば佐渡の道はとても運転しやすいと思います。
佐渡は高速道路は無いですし、手に汗握る車線変更もほとんどありません。
都会に比べたら交通量も少ないので初心者には運転しやすいと思います。
とは言え、佐渡ならではというか田舎ならではの特徴もあるので、以下の点において注意して運転してください。
- 信号機のない交差点・・信号機のない交差点によく出くわします。
- 高齢者の運転
- 蓋のない側溝
- 雪道の運転
最後に挙げた雪道の運転。こればかりは雪国経験が無いと練習しようがありませんので、佐渡に来てきてから頑張って習得してください。
雪道の運転でおススメなのは4輪駆動。スタッドレスタイヤは必須。
あとは急ハンドル、急発進、急ブレーキをしない。スピードも出さない。
最初は確かに緊張して雪道を走るだけで肩こりくするくらい疲れるかもしれません。
けど、雪国新潟県に属する佐渡を選んだのです。こればかりは慣れるしかないのです。
こちらの記事も併せてご覧ください。
本日は「佐渡に来たら身に着くスキル」をご紹介しましたが、人間の適応能力ってすごいな!と。
必要に差し迫ったら必要な能力が身についてくるもんなんだと思いました。
今までの暮らしと大きく変わり、最初は不便に感じることもあると思いますが、佐渡の暮らしを楽しみながら様々なスキルを身に着けていけたらいいですね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。