初の試みとなった、UIターン移住者と佐渡市長とのタウンミーティング!
当日の会場の様子と、参加者の事前質問と佐渡市長渡辺竜五さんからの回答一覧をお伝えします。
目次
会場の様子
当日は受付を済ませると「自然栽培 佐渡産コシヒカリ 朱鷺と暮らす郷」(無農薬・無化学肥料栽培の認証米コシヒカリ)のおにぎりと、佐渡海洋深層水が配られました。
タウンミーティング前の腹ごしらえです。こちらのおにぎりは管理栄養士の多田ゆかりさんにご協力いただき、提供いたしました。
白米、玄米、さつまいもおにぎり。さつまいもおにぎりは子供の頃から親しみのある竜五市長の一押しの味です!
約30名ほどが参加し、20代〜60代の幅広い年齢層の方達がお越しになり、Uターン者・Iターン者・個人での移住・家族での移住・起業のための移住・二地域居住など立場はそれぞれ違います。
竜五市長より全体説明
胃袋が温まったところで、移住者と市長とタウンミーティングが始まりました。
まずは渡辺竜五市長の移住の施策について話しがありました。
移住の施策といっても「移住=人の生活に関わる全て」なので範囲が広く、移住に関するキーワードは多岐にわたります。
個人の移住。企業誘致。医療体制。子育て。エネルギー。観光。地域づくり。暮らし・・・。
それら一つ一つについて市長の考えを聞く場が設けられました。
竜五市長は市民の声を聞くことを重きに考えていて、今回初めて開催された移住者タウンミーティングもその一つになります。
市長が政策として掲げた6つの柱である
- 市民の意見を市政に反映する島づくり
- 産業振興と雇用が充実した島づくり
- 防災・減災で安全安心な島づくり
- 子どもから高齢者まで市民が夢や希望のもてる島づくり
- 医療・介護・福祉が充実した島づくり
- 教育と文化の島づくり
を基本に、令和3年度は「地域づくりの拠点化」「定住促進・企業誘致の推進」「地域防災の向上」「子育て支援」「日本一の健康寿命」を重きに置き取り組みを進める。
「地域づくりの拠点化」については市としてコワーキングスペースを作り、移住者同士が交わる場を提供し、「定住促進・企業誘致の推進」については今後両津吾潟にオープン予定のインキュベーションセンターや、集落主体の移住体験住宅の拡充を目指し取り組んでいく。
とお話しされていました。
竜五市長の考えをもっと知りたい!という方は、佐渡市ホームページ市長室のページに令和3年度の施政方針についてまとめられているので、こちらをご覧ください。
質疑応答
質疑応答の時間に上がった参加者の意見、市長の回答の一部をご紹介します。
Q:Iターン子育て世代の祖父母の交通費補助があってもいいのでは。また、佐渡は拡大家族で暮らす世帯が多く、子育ても祖父母に頼る面が多いが、Iターン者は核家族がほとんどで周りで気軽に頼れる人がいない。一時保育やファミサポを利用したいが、制限があったりマッチングが上手くいかず利用しにくい点がある。
A:おしゃる通り、佐渡では祖父母による子育てサポートが大きい面がある。Iターン者祖父母向け交通費補助については検討していきたい。子育て支援施設が利用しにくい点に関しては関係各所と協議を進めていきたい。
Q:農業のブランド化、会場で提供された「自然栽培 佐渡産コシヒカリ 朱鷺と暮らす郷」の取り組みにならい、佐渡をIT最先端の島や自然エネルギーの島など、何かに特化した島作りを目指すのはどうか。
A:太陽光発電や太陽光温水器の利用促進をはじめ、化石燃料に頼らない自然エネルギーの島構想の協議を進めている。
また、生ゴミを減らす取り組みやCO2の排出が少ない社会を築き、移住希望者へ向けたPRへと繋げていきたい。
他にも、島内で賃貸を契約する際の問題を改善する要望や、空き家を活用する上で空き家改修のワークショップの開催の要望なども出ました。
また、質疑応答の中で参加者から「参加者の皆さんへ佐渡へ移住したきっかけを聞きたい!」との声が上がり、参加者それぞれが市長への質疑応答の前に、佐渡移住の経緯をお話しする場もありました。
「佐渡の人が好き、環境が好き、自然が好き、植物が好き」など、参加者それぞれの佐渡に対する思いを聞かせていただきました。
まとめ
初の試みとなったUIターン者と市長のタウンミーティングですが、事前質問と会場質問合わせ予定時間を超える活発な意見交換の場となりました。
参加された多くの方々は佐渡を好きと思って移住し、こうありたい、ここは改善したほうがいいのではないかと積極的に発言され、竜五市長もその内容をメモをとりながら聞き、一人一人に丁寧に回答している印象を受けました。
「地方移住」という言葉は最近多くのメディアで取り上げられていて、昨今の生活様式の変化により、興味を持つ方も大いに増えていきます。移住希望者の多くに目に留まるよう、全国各自治体様々な取り組みを行なっています。
移住者向け補助金など個々の政策に加え、住み続けている人が住み良いと感じる島作りも並行して行なっていく必要があると感じたのと同時に、人が人を呼ぶ島として、人を惹きつける取り組みがある島をアピールすることも、移住定住促進のための有効な手段だと感じました。
移住した人の経験を踏まえて、要望と同時に課題も市長の耳に届けることができたと思うので、第2回、第3回と続く会となっていったら嬉しいです。
タウンミーティングの最後に移住課からお話のあった「佐渡暮らしサポーターズ制度」のご案内については改めて後日お伝えしたいと思います。
事前質問・回答
会場で配られた参加者からの事前質問・回答一覧です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。